英語版クイズをもとにAIで日本語で作成しました。出典は日本語版ウィキペディアにリンクしています。
動物とは何か。多細胞で従属栄養、そして自ら動く生き物たちは、海綿動物から脊椎動物まで30余りの門に分かれ、5億年を超える進化の歴史を刻んできました。 このクイズでは、五界説や国際動物命名規約といった分類の基礎、卵割や胚葉といった発生のしくみ、先カンブリア時代からカンブリア爆発に至る化石の記録を扱います。 後半にはフラミンゴの体色の秘密や日本一の飼育数を誇る動物園など、身近な鳥にまつわる問題も。動物好きなら腕試しにどうぞ。
全30問の答えと解説。クイズで遊ぶ
Q 011つの個体が雌と雄の両方の性機能をもつことを何という?
雌雄同体
有性生殖では減数分裂により大小2種類の配偶子が作られ、小さくて運動性のある方を精子、大きくて運動性をもたない方を卵と呼ぶ。有櫛動物はすべてこの両性型である。
Q 02動物の分類群で、無性生殖が行われない例外とされるのは?
哺乳類
無性生殖は生殖コストが低く短期間で増殖できる一方、多様性が作りづらく有害遺伝子の排除が難しい。それでもほとんどの動物群で行われることは「無性生殖のパラドクス」と呼ばれる。
Q 03分泌タンパク質の糖鎖修飾を担う細胞小器官は?
ゴルジ体
へん平な袋状の膜構造が重なった構造で、リボソームを構成するタンパク質のプロセシングにも働く。細胞内消化の場はリソソーム、細胞分裂で中心的な役割を果たすのは中心体である。
Q 04ほとんどの動物が胚発生の初期に経る段階は?
胞胚
動物に共通する形質はほかに、多細胞の真核生物であること、従属栄養であること、ごく少数の例外を除き酸素を使う好気呼吸をすること、自発的に体を動かす運動性があることが挙げられる。
Q 05動物の細胞外マトリックスを構成する主要なタンパク質は?
コラーゲン
細胞外マトリックスは空間を埋めるだけでなく、石灰化による骨や貝殻、海綿骨針といった骨格の形成、基底膜などの細胞接着の足場、細胞増殖因子の保持といった役割も担う。
Q 06細胞骨格の一種である微小管を主に構成するタンパク質は?
チューブリン
微小管は直径約25nmの管状構造で、細胞分裂の際に形成される星状体・紡錘体・染色体をまとめた分裂装置の主体となる。
Q 07リンネが『自然の体系』第10版で魚綱から外し哺乳綱とした動物は?
クジラ
1735年の初版では動物は四足綱・鳥綱・両生綱・魚綱・昆虫綱・蠕虫綱の6つに分けられており、第10版ではヤツメウナギやサメが両生綱に含められた。
Q 08五界説で後生動物のみを動物界として扱った学者は?
ホイッタカー
日常語の「動物」はヒト以外の生き物を指すことが多いが、生物学では貝類や昆虫、サナダムシ、カイメンまで含む幅広い系統群を指す。
Q 09プラナリアとともに分化多能性幹細胞で自切後の再生を行う動物は?
ヒドラ
群体ホヤでは上皮組織から多能性をもった細胞が脱分化して再生を行う。配偶子を必要としない無性生殖は、出芽や横分裂、断片化のあとに失った部分を再生することで新しい個体を生む。
Q 102細胞期の割球を分けても、それぞれが完全な胚に発生する動物は?
ウニ
逆に環形動物や軟体動物では、4細胞期の割球を分けると完全な胚にならない。発生運命が不可逆的に決まることを「決定」と呼ぶ。
Q 11動物の3つの体軸のうち、最後に決まる軸は?
左右軸
非対称性が生じるしくみは系統ごとに異なり、ショウジョウバエでは細胞の形態のゆがみによって消化管が非対称な形になり、巻貝では殻の巻く方向が発生初期の卵割様式で決まる。
Q 12細胞小器官やmRNAが卵のみから伝わり、子が母親の影響を受ける現象は?
母性効果
精子由来のミトコンドリアは受精後に酵素で分解されるため、ミトコンドリアなどの細胞小器官は卵細胞からしか受精卵に伝わらない。
Q 13動物の胚で細胞に位置情報を与え、体軸の決定に働く物質の総称は?
モルフォゲン
体の向きを決める基本的な軸は前後軸(頭尾軸)、背腹軸、左右軸の3つで、前後軸は明瞭な背腹軸をもたない刺胞動物にも見られる。
Q 14無性生殖の不利を「後戻りできない糸車」に喩えて説明する仮説は?
Q 21動物と菌類がともに属する真核生物のスーパーグループは?
オピストコンタ
このグループの生物は後ろ側にある1本の鞭毛で進むという共有形質をもち、動物の精子やツボカビの胞子の鞭毛がこれにあたる。
Q 22予定運命の決定が早い段階で起こる卵をConklinは何と呼んだ?
モザイク卵
この型の卵をもつのは有櫛動物、線形動物、環形動物、節足動物、軟体動物、尾索動物など。各部が影響し合いながら順次運命が決まる型は刺胞動物や棘皮動物、脊椎動物に見られる。
Q 23偽体腔をもつ動物がかつてまとめて含められていた動物門は?
袋形動物
この旧門は「ごみ箱分類群」と評され、現在は輪形動物・鉤頭動物・腹毛動物・線形動物・類線形動物・動吻動物・胴甲動物・鰓曳動物・内肛動物に分割されている。
Q 24脊椎動物の胚で繊毛の回転により左右対称性が破られる部位は?
マラーのラチェット仮説
出芽や横分裂、断片化といった栄養生殖型の無性生殖は海綿動物、刺胞動物、扁形動物、環形動物、棘皮動物、脊索動物などほとんどの分類群で見られる。
Q 15日本の初等教育が五界説に基づく分類の説明に切り替わった年は?
2012年
それ以前の初等教育では、生物を植物と動物に二分する二界説に基づいて分類が説明されていた。学界では20世紀末に真正細菌・古細菌・真核生物の3ドメイン説が広まっている。
Q 16開放血管系をもつ動物に見られる、血リンパで満たされた腔所は?
血体腔
この腔所は原体腔にあたり、骨格をもたない軟体動物では真体腔が退化的で、体内の腔所は組織の間隙を血液が流れるだけのものになっている。
Q 17現行の国際動物命名規約(第4版)が発効した年は?
2000年
真核生物の命名規約には国際動物命名規約と国際藻類・菌類・植物命名規約があり、どちらかに則らなければ学名とは見なされない。
Q 18嚢胚形成の方法として最も一般的なものは?
陥入
この方法では植物極側の細胞層が内側に折れ曲がって内胚葉となる。環形動物や軟体動物では小割球が大割球を包み込む方法、頭足類では胚盤葉の一端が折れ込む方法で内胚葉ができる。
Q 19ミトコンドリアの起源となった共生細菌に近いとされる細菌は?
リケッチア
ミトコンドリアは二重の生体膜からなり、独自のDNA(mtDNA)をもって分裂・増殖する。mtDNAはATP合成以外の生命現象にも関わり、細胞のアポトーシスでも重要な役割を担う。
Q 20螺旋卵割で第3分裂の紡錘体が卵軸となす角度は?
45°
この卵割は扁形動物、環形動物、軟体動物に代表され、少なくとも8つの門で行われる。分裂面が前の分裂に対して直角に起こる型は放射卵割と呼ばれ、刺胞動物や棘皮動物に見られる。
ノード
対称性が破られると左側の中胚葉でNodalやLeftyといったシグナル分子が活性化し、腹腔内の臓器が非対称な形と位置で形成される。
Q 25節足動物やイソギンチャクのように多量の卵黄が中央にたまった卵は?
心黄卵
この型の卵では胚の外周でのみ細胞形成が進む表割が行われる。卵黄が等しく分布する卵では、全割にあたる等割や不等割が行われる。
Q 26後口動物の真体腔は主にどの型でできる?
腸体腔
この型は腸管にできる膨らみが括れて切れることで形成される。前口動物では中胚葉性の細胞塊の内部に空所ができる型が主で、かつて後口動物とされた毛顎動物や腕足動物も腸管由来の体腔をもつ。
Q 27体細胞分裂で卵が作られ、クローンを生む単為生殖の型は?
アポミクシス
単為生殖はミツバチやアブラムシ、ワムシのほか魚類・両生類・爬虫類でも見られる。減数分裂の前に染色体が倍加する型と、減数分裂の後に倍加する型もある。
Q 28ショウジョウバエの頭尾軸に沿って濃度勾配を作る転写因子は?
ビコイド
ショウジョウバエの初期胚は細胞膜のない合胞体として発生するため、他の多くの動物で前後軸を決めるWntのような分泌性因子の濃度勾配ではなく、蛋白質レベルの勾配が使われる。
Q 29ヒルガタワムシ類でDNA変異の蓄積が新規遺伝子を生むとする考えは?
メセルソン効果
ヒルガタワムシ類は数千万年にわたり、配偶子を体細胞分裂で作るクローン型の単為生殖だけで繁殖してきたとされる。
Q 301985年に真体腔が偽体腔へ退化した可能性を示唆した研究者は?
ロレンツェン
古くは無体腔から偽体腔、そして真体腔へと進化したと解釈されていたが、分子系統解析でも退化説が支持され、現在は無体腔や偽体腔は真体腔が退化的に変化したものと考えられている。